2024年問題に向けた環境に配慮した物流の取り組みとは?
2023/12/07
2024年に欧州で廃止予定の温室効果ガスの排出権取引を日本でも開始することが決定しました。これに伴い、企業の間でも環境対策がますます求められるようになっています。 物流業界においても、環境配慮が求められる中、どのような取り組みが進んでいるのでしょうか。本記事では、2024年問題に向けた環境に配慮した物流の取り組みについて、考えていきます。
目次
2024年問題に向けた環境に配慮した物流の取り組みとは?
環境に配慮した物流に向け、輸送手段の大幅な見直しを進めています。従来はトラック輸送が中心でしたが、鉄道や海上輸送、航空輸送も活用し、環境負荷を低減していく方策を模索しています。
省エネ・燃料電池トラックの導入
トラックは、運送業にとって欠かすことのできない重要な資産です。カーボンニュートラルを目指し、省エネ・環境に配慮した燃料電池トラックの導入を進めています。燃料電池トラックは、燃料電池による電力を利用することで、排気ガスをほとんど排出せず、CO2排出量も大幅に削減できます。
物流拠点のエコ化
物流拠点も、環境に配慮したものに変革を図ります。エコ対応の倉庫やトラック専用高速道路、自動運転車の導入、自然エネルギーの導入などで、省エネルギー対策を実践しています。具体的には、既存の倉庫にソーラーパネルを取り付けたり、使用済みの包装材を再利用したりします。また、トラック専用高速道路の利用による燃費改善にも力を入れています。
デジタル技術の活用
物流業界においてデジタル技術の活用も進み、配送トラックの調達や在庫管理、配送ルートの最適化などをAIなどの技術によって改善しています。これにより、リアルタイムで車両の移動状況を把握したり、効率的な配送ルートの最適化が図れ、不必要な時間や燃料の無駄が削減されます。 物流業界は、環境にやさしい取り組みを進めるなか、より効率的でスマートな物流に変換していかなければなりません。これらの取り組みで、より効率的で、環境に優しい運送業に変わっていくことが期待されています。